さて、昼近くに遠野に向かうことにした我々旅塾はバイク班大西とわかれ、
ヒッチハイク班の青木と兄さんは電車で向かうことにした。
旅の仲間と再会し
暗黒都市花巻で一夜明け
遠野に向かう一同・・・旅塾はまだ本当の岩手を知らないッッ!
1時間以上駅で待たされるヒッチハイク班
駅中はきれいで、清潔でした。
待っていると、高校生の男女が部活トークでいいかんじになっていた
もう付き合っちゃえよ・・・
(東北は部活動がすごい活発)
しばし電車に揺られる
その頃の大西・・・
我々も少し遅れて遠野に到着
駅舎は古きよき雰囲気を活かした作り
鉄ちゃんが多いこと多いこと。
神奈川から弾丸でやってきたような人もいた。
蒸気機関が走っていた
黒煙の量と音の迫力が段違い
いかつい
花巻駅との落差に異様にテンションのあがる旅塾
駅前でバイク班の大西が先に待っていた。
売店でパン買ったら、店員の痩せたおばさんが話しかけてきた。
おばさん「・・・・どこから来なさったの?」
兄さん「埼玉のほうから来ました」
おばさん「ヒェーーーー! 遠いところから来なさったのねえヒェヒェヒェ」
兄さん「大変でしたw」
おばさん「遠野は、いいところだから・・・・ヒェーーーーーー! ゆっくりしていってくださいねえヒェヒェヒェ・・」
妖怪みたいな話し方をするおばさんだった。
もうこの辺からわれわれは化かされていたのかもしれない。

とりあえず、大西は風呂に入りたいらしく風呂を探すことにした。
人とすれ違わないからと堂々と歩きタバコをする兄さん(普段はしません)
やってない。。。
駅前にもどる。
駅に戻って帰り道の確認をした
現在午後3時で次の電車が午後八時
花巻に戻りたくないし、遠野で一泊すると八時近くまで電車がこない。
そこから高速道路のSAに戻ると正午近くになるだろう。
渋滞する計算でヒッチハイクをすると、そこからだと仙台付近が限界になると考えた。
青木は帰りの東北道の渋滞が気になる様子
ゴールデンウィーク前の東北道は3時間以上渋滞に巻き込まれることもざらだという
明後日から塾講師のバイトがはいっており、明日中には家に着いていたいと青木
ということで、青木は17時の花巻に戻って鈍行で仙台付近まで移動しておきたいと言った。あと2時間しか遠野にいられない。
せっかく遠野にきたのに、遠野の滞在時間が2時間だなんて・・!
ここで4つの選択肢を提案した。
Aプラン: 今日は遠野で野宿、明日の朝花巻からヒッチハイク。渋滞に巻き込まれるが、まあ明後日にはついているだろう。塾講師のバイトをするよりも有意義なことがある!
Bプラン; 今日は遠野で野宿し、明日は鈍行で仙台へ。何時間かかるかわからんが、仙台で牛タン食べたら考えも変わるでしょ。仙台からヒッチハイクして帰る。仙台で野宿は厳しいと思うぞ!
Cプラン: 今すぐ鈍行に乗って、仙台で一泊。午前中は仙台観光して、ヒッチハイクして帰る。遠野はどうした!?
Dプラン: 金に糸目をつけない。今日中にどうにかして帰る。仙台はあきらめた。
そこで、
Dプランを採用した旅塾は、遠野から池袋までの深夜バスを発見する。
即座に電話をすると、空席があり、深夜の11時の便に乗って帰ることができるときく。
名残惜しいが、現在午後3時。
この旅の残り時間はあと8時間・・・・・
さて、残りの8時間を有効に使うべく、カッパ淵、水光園の2点に絞って旅行にでかけることにした
深夜バスの時間まで荷物はコインロッカーに預けた
遠野はなごやかでいいところだ
岩手のイメージ爆上げ
バスに乗車
降りた
カッパ淵到着
お約束
五月なのに桜がまだ咲いている・・!
ご存知カッパ淵
ほんとに小さな小川だ
新鮮なキュウリがつるしてある
大西「地味すぎる」
青木 「こんなもんだろうと思ってたよ」
こういうところは思いっきり水木しげるテイスト
水木しげるの遠野物語の雰囲気そのまま・・・
というわけで、カッパ淵終了
大西はここで一足早く家に帰ることに
ここから、またヒッチハイク班で活動する
温泉のある水光園で身を清めてから、深夜バスに乗車しようというもくろみ
とぼとぼ歩く
1時間もすれば到着すると観光案内所のおばさんから聞いたのだが・・・
誰ともすれ違わない
遠野の世界にぽつーんと存在する旅塾
すげえ広くてまっすぐな道だ
フルスロットルで走れそう
THE 日本の家
すげえ歩かされた
風呂にはいったあとは、バスがないので
遠野駅までタクシーを使って帰ることにした
この辺で二人ともお腹がすいて動けなくなってくる
遠野の雰囲気にそぐわないセンスの看板w
腹が減りすぎてしょうがないので、近くの店で腹ごしらえをしてから風呂に入ることにした
なぞのカッパ推し、ラーメン屋なのか郷土料理屋なのかわからないお店である
「ひっつみ定食」ってなんぞ?
扉をあけて入ってみると、客はおろか店員もいない
どうすべきかと二人で店内でごにょごにょしていると、後ろからベストを着たロマンスグレーのおじさんに「あー、いいところにきたこっち来なさい」と台所に手招きされる
暖簾をくぐると、台所にふたりのおじさんがいた。
「らーめんつくってあげるから、そっちの机で適当に食べてて」
机にはもう一人のおじさんが一升瓶の日本酒を湯のみでよろしくやっている。
すっかりできあがったおじさんは「これをギョウジャニンニクといって、(なにいってるのか、わからない)
おいしいべ」と開けっ放しの瓶いっぱいのニラとにんにくの芽を醤油に浸したようなものを薦めてくる。
さっきのロマンスグレーのおじさんが紙皿と箸をご丁寧にわれわれ二人のまえに用意してくれて、食ってみろという。
おそるおそる食べてみるとにんにくのような強烈なにおいとニラのような食感・・うまい。
パクパクと遠慮なく食べていると、ロマンスグレーのおじさんがさらに山菜を天ぷらにしたものを前に机に置いてくれて「食え食え」といってくる。
これも口にはこんでみると、さくさくしてて超うまい。
前にすわっているおじさんが「これは俺らが性欲が必要なときに食べる(何をいっているのかわからない)これでビンビンだべ! でも、若いあんなたらがたべたら大変だから少しずつ食べな」といって、股間のあたりが山のように突きでてくるような手振りをして、高らかに笑った。よく見ると歯が上下で3本くらいしかないので、レレレのおじさんみたいでかわいらしかった。
気をよくしたレレレのおじさんは私たちにいろいろ話してくれるのだが、先ほど言っていた話以外何を言っているのかまったくわからない。
「(何をいっているかわからない)だべ? (何をいっているかわからない)遠野の(何を言っているかわからない)かんば、(何を言っているかわからない)だべ」と言っておじさんは大爆笑するので、我々も「ほんと遠野はいいところですよねえハハハー」と、聞き取れた単語を繰り返して、笑うことしかできない。
おじさんも盛り上がっていろんな話を振ってくる。たまーに少しわかるときがあるから、始末が悪い。
さっきのロマンスグレーのおじさんは台所でらーめんをつくっている。
「俺たちは、山菜とって食べるからスーパー行かなくていいべ? (何をいっているかわからない)東京じゃ、こんなもん食べれないべ?(何を言っているのかわからない)金がかかんねえ。さあさ、もっと食え」と、年代ものの冷蔵庫からどんどん山菜や不思議な珍味がでてくる。
すると、ロマンスグレーのおじさんがしゃべりだした。「でも、お兄さんたち、いいところまで来たねえ。ここらがが柳田國男や折口信夫らが研究しにきた遠野だからね。駅前は遠野と違うよ。なかなか本当の遠野まで来てくれる人はいないからねえ。むかしはけっこう民俗学者の方がよく来てたけれども、最近は観光客みたいな人が増えてきてさびしいよ」ときれいな標準語で話しかけてくれた。旅のテーマを忘れそうになっていたわれわれだが、奇しくもここで民俗学の話をいっぱい聞くことができた。
「僕は昔演歌歌手やって全国まわってたの。で、歌手の仕事に見切りをつけて故郷に帰ってきて、食堂をしてるの。うちのラーメンは今の脂っこいのとは違うよ。もう、戦後すぐのさっぱりとしたらーめん。アメリカは大嫌いなんだ」と言って戸棚をあさっているおじさんは、海苔のはいった瓶を空け損なって、われわれが話を聞いているとおじさんは誤って床に海苔をばら撒いてしまった。
「ああ、もったいないもったいない海苔ちゃん海苔ちゃん~」といって、素手で床に散らばった海苔を拾って、またその海苔を元の瓶に戻すではありませんか。「俺たちアメリカが嫌いなのよ、いまは横文字ばっかりでほんと嫌になっちゃうよ。このラーメンはごま油しかいれてない。すごいおいしいんだから」となぜアメリカ嫌いなのかよくわからないまま、われわれの前にラーメンを運んできてくれた。
ラーメンは澄み切っている醤油ラーメン、にんじんときゃべつにきのこをそえている。お腹がすいていたので、すぐに食べてしまった。油っぽさがまったくなく、油揚げがはいった味噌汁よりもさっぱりとした味がする。
らーめんの味に舌鼓を打っている姿をレレレのおじさんたちは嬉しそうに眺めていると、そとから車の音がした。
ロマンスグレーの元演歌歌手のおじさんが「孫が帰ってきた。今日は孫の結婚式に出席してたの。だから、今日はお店をお休みにしてたんだけど、僕らが帰ってきた頃に君たちが入ってきたから、こんなおいしいものを食べられてほんとうに運が良かったね」と言っていると、イケメンのお兄さんが台所の勝手口から入ってきた。すこしわれわれの姿をみて驚いたような顔をした。われわれは「きてくれてよかった・・。やっと方言の世界から解放される・・!」とほっとしたら、ロマンスグレーのおじさんとちょっと話すと洗面所で手を洗って、何やら茎をすりはじめ、無言で茎わさびをすったやつを小皿にのせて差し出してくれた。これもまた美味かったが、なんか腑に落ちない。「そっちじゃない!」と二人して心の中でつっこみをいれた。
大体食べ終えて、水光園の閉店時間が気になったわれわれは、もう行かなくてはならない旨をおじさんたちにつたえると、おじさんは泊まっていけば良いじゃないかと申し出てくれた。さらに、食事代も払わなくていい。本当は店をやるつもりはなかったんだからとおじさんは言った。
おじさんに残念ながら、今晩で深夜バスに乗って東京に帰らないといけない。申し出を断ってしまい申し訳ないと、名残おしいが別れ、水光園に向かった。
ゆるい坂道をのぼっていくと桜並みがあった。
風呂は思ったより、新しく風呂から見える風景は絶景だった。なんとなく、さっき食べた山菜のせいで身体が火照ってしょうがなかったw
カウンターでタクシーの迎えを呼んで、われわれは少し早めに遠野駅にもどった。
深夜バスが来るまで3時間の待ち時間があり、あまりに暇なので酒屋で酒とつまみを買い、よろしくすることにした。
いまだにファミコンショップがあることに驚愕・・
変な客引きのおじさんに酒屋を紹介してもらって、深夜バスを待つ間酒を買って待っていることにした。
今までの旅の思い出やこれからの話をしたりしながら、ゆったりと待つことに。
深夜バスに乗り込むとわれわれはすぐに眠りについた。
気づくと早朝の池袋に到着していた。
腹が減ったので、駅のBECK'S COFFEEで朝食を食べた。
前日に食べた山菜やらーめんの後にクソおしゃれな飯を食べたから二人して笑ってしまった。
その後、それぞれの停車駅で別れた。
おまけ
カッパ淵で別れた後の大西の行動